ガーデニング初心者さんが失敗しやすい土の事
何事を始める時は、皆誰もが初心者です。私も初めは、何もかもわからなくてサボテンやエアープランツまでも枯らしてしまった事もあります。
では、具体的にどのようなことを失敗しがちなのかでしょうか?
・水の与えすぎで、土が腐ってしまう。
・土が軽すぎて、植物が倒れてしまう。
・土が腐って、異臭を発してしまう。
・土に必要な肥料成分があっているかわからない。
植物を育てるときには、日々の水やりや肥料に目がいきがちですが一番根幹なところの「土」については意外と盲点になりがちです。
特に「土が腐る」ということから植物の「青枯れ」や「立ち枯れ」という現象もおきてしまいます。
「なぜ、土が腐ってしまうの?」
まず、あなたが使用しているガーデニングの土は植えている植物に適応しているかどうか?をいうことです。こだわりがある方は、その植物にあった土をご自分でブレンドされる方もいらっしゃいますが、ビギナーさんはホームセンターやガーデンセンターで販売されているあらかじめ必要要素がブレンドされている「ガーデニング培養土」を購入される方が多いかと思います。日本で売られている培養土は「赤玉土、堆肥、腐葉土、バーミキュライト、ピートモス、配合飼料、化成肥料・・・」などが含まれています。これらの成分で目には見えませんが「団粒構造」という組成ができあがっています。
※団粒構造※
土壌学用語。 個々の土壌粒子が集合して団粒をつくっているもの。 団粒構造は土壌粒子がばらばらに存在している単粒構造にくらべ,大小さまざまの孔隙(こうげき)に富み,通気・通水性,保水性にすぐれ,土壌生物の活動も盛んで,植物生育も良好である。
例えば肉団子をイメージしてみてください。挽肉だけではなく、玉葱やショウガやスパイスが混ざり合いさらにつなぎの素材がまとめてくれて美味しい味になりますね。これが、お肉のみですとボソボソとして崩れてしまいうまみもありません。いろいろな素材で構成されているお団子が団粒構造、お肉だけのお団子は単粒構造です。
この団粒構造の組成が崩れてしまうと、土が腐って植物が育たないという現象が起きてきます。団粒構造を保つのには土の中の虫や微生物が重要な役割をしてくれます。
小さな虫達が土の中をもぞもぞ動くと、お団子ができてきます。お団子の隙間には、酸素が供給されるので植物の根が伸長しやすい環境を整えてくれます。
根をしっかりと張ることができると、足元がくらつかないので普段私達の肉眼でみることができる土から上の部分の茎葉も健全に育ってきます。
茎葉の伸長が盛んだと、水の蒸散も滞りながなくなるので土に水がたまってしまうという事もありません。土も腐りませんので、虫達が生きていく世界も保つことができます。
「土」は極めていくと、奥深い分野であります。