「冬来たりなば春遠からじ。」光とともにやってくる春。
二十四節気の小寒から大寒にかけてのころを「寒(かん)」といいますが、寒が明けて春が立つと聞くと、やっぱりうららかな気持ちになりますよね。実際には、まだまだ激しく寒いですが。「春は名のみの風の寒さよ」とうたわれる『早春譜』はこの時期の歌ですね。
とはいっても立春は冬至からかぞえて約45日目にあたり、この間に太陽は黄道上を45度も移動しています。結果、日照時間は確実に伸びて、冬至より約50分も長くなっています。これは毎日の日の出や日の入りを見ていれば実感できますよね。
日脚も徐々に延びて、窓辺に差し込む日差しも、日一日と明るさ
と力強さを増してきています。冬至の頃よりも、朝晩合わせると1時間近く日長も伸びてきています。
2月の日差しを浴びて、木々の芽達も徐々にふふんでますね。
春に向かって、生物本来が持っている生命力の強さを感じております。
2月は天気予報番組などで「光の春」という言葉をよく耳にしますが
この言葉は、もともとロシアで生まれた言葉だと言われています。
極寒のロシアの冬は暗く、太陽の明るさで春を感じるのだそうです。
まだまだ風は冷たくとも、日の光だけは春の訪れを感じさせてくれる・・
「光の春」はちょうどこの時期にぴったりな言葉です。
「光の春」はもともとはロシアで使われていた言葉である。 ロシアでは長く厳しい冬が終わりに近づき少しずつ日が長く、空が明るくなっていくのを感じる2月を「光の春」と呼ぶ。 ロシアのような高緯度の地域では、日脚の伸びを早く感じるために人々は太陽の明るさで春を感じるそうです。
暖冬傾向の今年の冬ですが、自然界ではしっかりと次の季節の準備が始まっています。
ではでは、ガーデニングビギナーさんが「光の春」の2月にしておくことは、
「春の計画」と「土作り」です。
4月からのガーデニングのハイシーズンに向けて、花壇や寄せ植えのデザインや実際に植える場所の土台作りが重要です。わかりやすく言うと、女性がメイクをする時は、素肌の状態が整っていないといくらアイメイクやチークやリップで色を付けてもなかなか綺麗に発色してきません。化粧水、乳液、下地、ファンデーション、コンシーラー・・・などでポイントメイクが決まる様に健康的でつややかな肌色を作ります。
何も整えていない赤土の庭に、植物を植えても全くといっていいほど植物は育ちません。特に草花は育たないときっぱりといえます。
「では、どうやって植物が育つ土を作ったらよいの?」という方も多くいらっしゃるはずです。
次回は、その土づくりについて記載いたします。