「園芸療法」は関わる時間が多いほど効果大です
園芸療法には「生活不活発病(体を動かさない状態が続くことで心身の機能が低下する病気)」を防ぐ効果もあるといわれ、認知症予防や介護予防にも利用されています。
私達の日々の暮らしの中に、園芸療法の効果を取り入れてみましょう。
体の免疫力アップも期待できます。
①五感を刺激
屋外で植物を育て、咲いた花や緑を観賞したり、さらに育てた野菜をいただくことによって、視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚すべてをフルに刺激されるので、五感を快くリフレッシュさせることができます。
②心・感覚を開く
人は心に傷を抱えていると、それ以上傷つかないようにどんどん心を閉ざしてしまいがちです。しかし、植物は陽光や雨水があれば独立栄養で自然に育つので、プレッシャーを感じることもなく、すくすくと健やかで伸びやかな成長に触れることで感動し、心の傷が癒やされたり閉ざしていた感覚を自然に開くことができます 。
③四季を感じる
季節の移ろいに呼応して、その時その時に花開き、結実する旬の植物を育てることによって、鈍っている季節感が目覚め、時間感覚を取り戻したり過去の記憶を思い出すきっかけにもなります。また、「今週は剪定しよう」「来月は収穫しよう」という様に計画を立て、実践する事で日々の暮らしに励みや楽しみをもたらしてくれます。
④運動を促進する
土をいじったり、種をまいたり、水やりをしたり、剪定をしたり、雑草を抜いたり・・・。植物を育てる際には、自然と屋外で手足を動かすので、普段の生活で運動不足になりがちな人も無理なく運動する事ができます。
適度な運動によって、新陳代謝が高まり、健やかな眠りと目覚めをもたらしてくれます。
⑤食欲増進効果
自分の手で育てた季節の旬の野菜は、とりわけ美味しく感じますし、
新鮮な状態でいただくので栄養価も高いです。
園芸作業には食べる意欲を引き出す力もあるため、食欲が低下している人でも、自分で育てた野菜は進んで完食する場合が多く見られます。
このように、現代人が日々の忙しい生活の中で忘れてしまっている感覚を取り戻させてくれる効果は非常に高いです。
感じ方は個人差があるかとは思いますが、新しい仲間とのコミュニティを作ったり、継続して実践することによって更なる効果も期待できます。