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【日当たりが植物の生長を決める!】初心者さんに教える植物に有効な光の種類

あなたの庭の日当たりは大丈夫?
光の量を知っていますか?

植物の成長に欠かせないものは日照です。
発芽時には、光を必要としない場合もありますが、種皮が割れてきて芽を出し始めてきたら光がないと順調に生育してくれません。

植物は日に当たって光合成をすることで、栄養素を作り出し葉を茂らせたり花を咲かせたりします。理想とされる日照は、1日に4時間以上の直射日光です。
これを「日なた」といい、1日に2~3時間以内だと「半日陰」、直射日光がほとんど当たらない場所は「日陰」となります。

植物は、夕方の強い西日は苦手です。(西日の性質については、後記します。)
朝日から午前中にたくさん光が降り注ぐ庭が最適で理想です。
そのパターンは、
①家の南東~南側に庭があること
②周囲(特に南側)に高い建物がないこと
が、条件となってきます。

ですが、現代の住宅事情ですと、この条件にあてはまるのはなかなか難しいですね。特に一般家庭の小さな庭は、公園などの大きなスペースに比べると周囲の環境に左右されがちです。
当初は、日なただった場所が周囲に新しい建物ができてきたりして、半日陰に変わる場合もあります。逆に、日陰だった場所の近くに明るい壁の建物ができて、
その反射光で明るい日陰になる場合もあります。

 

季節によって変わる日照

太陽は、東から昇って西へ沈みます。その動きは、季節によって変化しますね。
「当たり前ではないの?」ですが、このわかりきってきる自然現象がご自分の庭にどのように影響してくるか想像してみましょう。
まず、一番最適とされる日照時間が長い南側の庭。
一般的な植物は日なたを好みますので、たくさんの種類から選ぶことができます。樹木などもグングン生長し枝葉も繁茂しやすいので、こまめに剪定などの作業が必要となってきます。
東側の庭は、早朝から午前中は日が良く当たり、午後は日陰になりますから
西日の影響を受けにくくなります。夏の強光が苦手な繊細な植物や、葉焼けを起こしやすいものなどを植えるとよいでしょう。
そして、ほぼ日が当たらない北側の庭。
最近は、葉の色がカラフルなカラーリーフプランツがおすすめです。
日が当たらないと、土も乾きにくくなりますので、根腐れにはご注意ください。

なぜ、西日は植物に悪いの?

まず、光には大きく分けて3色あります。(青、赤、緑)
今回は、青と赤の光で説明します。

・青い光は波長が短い空気中のほこりやチリ、水滴にぶつかり"やすい"

・赤い光は波長が長い空気中のほこりやチリ、水滴にぶつかり"にく い"

地球は大気層に覆われていて、昼間は真上から光が差しますので、地球に届くまでの距離も時間も短く均一に届き白色の光になります。

朝と夕方は真横の方向から光が差すので、地上までに光がたどり着くまでの距離が長いです。距離が長いということは大気中を長い時間をかけてやっと地上に光が届きます。その間青い光は大気中のほこりやちりにぶつかって、別の方向にいきます。そして赤い光が多く地上まで届きます。

物理的に説明すると、朝も夕方も日の光の種類は同じものなのですが
「西日は植物に悪い」という理由は、例えば真夏の日中で気温や地温が上がっていてその反射熱の影響を植物も受けてしまうからです。
私達人間と同様、昼間の暑さでバテている時に、さらに夕方まで追い打ちをかける様に日光に照らされて、休む間もありません。
ですので、サンシェードやよしずなどで西日を遮り、植物達も休ませてあげる必要があります。

逆に、日照時間が短い冬の間は、西日でも貴重な日照ですので
なるべく長い時間、日の光にあててあげて下さいね。

 

 

 

 

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