「小さな庭」を作りたい場所の環境は?
日本の国土は南北に長く、地域によって気温差がかなり大きな国です。
ガーデニングの本や、最近では販売されている植物のラベルには
「寒冷地」「温暖地」「関東以北」「関東以西」などど記載されています。
この区分けで、大まかにその地域で栽培可能な植物がわかります。
しかし、庭の環境はもう少し複雑です。
家屋と庭の立地関係や、どの方角に庭が存在するかや、周囲に大きな建物はないかなどのさまざまな条件でひとつとして同じ庭はありません。
ご近所さんでも全く違ってくるのです。
同じ環境が無いという事は、オンリーワンの自分の庭の表情があるのです。
まずは、自分の庭の個性を知るという事からスタートしてみましょう。
一般に庭の環境を決めるのは、
①日照
②風通し
③土壌
上記の要素が、大きく影響します。
一般的な外に育つ植物は、太陽の光がないと健全な生育をしません。
ですから、日照はこの中でも大事な条件になります。
日本は四季がありますから、それぞれの季節でどのような日の当たり方をしているかがポイントになります。
風通しは、葉がそよそよと揺れるくらいが理想です。
大きな建物や壁際は、空気がよどみやすかったりします。
ベランダやバルコニーは、一見おしゃれにみえますが、空気の流れが一方向の場合もありますので、注意が必要です。
土壌は、排水の良さが大事です。
以前にも記しましたが、土の状態を見極め必要であれば改善しましょう。
また、その土に虫などが発生したり、キノコが生えてきたりしたら
日照や風通しの条件とも関係してきますので、早急に対応することは必要です。
植える植物の性格を知ろう
庭の性格がわかってきたら、そこに植える植物の性格も知りましょう。
原産地がヨーロッパや北米ものは、冷涼な気候を好みますので
日本の高温多湿の夏は少し苦手です。
逆にアジアやアフリカ原産のものは、場所によっては雪が降る様な寒い日本の
冬は苦手です。
しかし、最近では品種改良が進んだり、日本の四季の期間も少しずつずれてきていますので、意外と育てることが可能な場合もあります。
そのような植物は、いきなり地植えにする前にプランターなどに植えて試してみるのもよいかもしれません。
さらに庭と上手に長くお付き合いできる為には、自分の性格とも向き合う必要も・・・。
日々、細かくお手入れができる方は少し手間がかかる薔薇などにチャレンジしてみては?
週末ガーデナーの方は、あまり手間のかからないグリーン類を基調として
シックなカラーリーフガーデンがおすすめです。
食いしん坊の方は、収穫が楽しめるキッチンガーデンや果樹類ですと
楽しさ倍増ですよ!