【肥料の基礎知識】綺麗な花を咲かせるために必要なこと
ガーデニング培養土に植えて、水も定期的にあげているけれども順調の育たない。。。という方もいらっしゃるのではないでしょうか?植物の生長の為には、適宜肥料を与えることが必須です。
生育に必要な養分は、チッソ・リン・カリウム・カルシウム・マグネシウム・硫黄・マンガン・硼素・鉄・亜鉛・モリブデン・銅・塩素です。中でもチッソ・リン・カリウムは特に重要な働きをし生育上多量に必要とするので、三大要素といいます。その他のものは微量要素といわれています。
・チッソの効用→茎や葉の伸長を促す成分。
・リン酸の効用→蕾の数や開花を促進したり、実付きをよくする成分。
・カリの効用→根をしっかり伸ばす成分。
植物の生長段階によって肥料を使いわけていきましょう。私達人間に例えるのであれば、
・乳幼児頃(小さい苗、植えてから1か月程の苗)・・・元肥のみで大丈夫
・小中学生頃(もりもり生長する時期)・・・チッソ、リン酸、カリが等分に含まれた肥料を適宜与える。
・高校生~成人期(花や実をつける時期)・・・リン酸分やカリが多めの肥料を与える。
<肥料の種類>
・有機肥料
動物などの排泄物や魚の骨、植物などから作った肥料で、三要素や微量要素がバランスよく入っているものもあります。ほとんどのものは、土の中で微生物に分解されてから植物に吸収されます。即効性はありませんが、効果が長持ちするので多くは元肥として使われています。有機物なのでニオイがあるものもありますが、最近は無臭の肥料なども販売されています。
・化成肥料
硫安、尿素、熔成燐肥など植物に必要な成分を化学的に合成したもので、無機肥料ともいいます。病害虫もうけにくく、ニオイもあまりありません。また、植物が吸収しやすい状態になっているので即効性がありますので、追肥として与えるとよいでしょう。しかし、与えすぎると効きすぎる場合があり栄養過多障害を起こすので、十分注意が必要です。
・複合肥料
三要素・微量要素をバランス良く配合した肥料です。粉末、液状、粒状などあり、最もたくさん使われています。持続性をもたせるために、水に溶けにくくしたものなどもありビギナーさんが最も扱いやすい肥料のタイプです。
有機肥料は、家庭菜園や花壇等、屋外で楽しむ場合に多く使われています。化成肥料を単体で施す場合は、その分量などのバランスがビギナーさんには難しいので肥料成分が等分に(チッソ・リン酸・カリ=10:10:10)に配合された固形の複合肥料がいちばんお手軽で確実です。
美しい綺麗な花を長期間楽しむためには、肥培管理も重要なポイントになってきます。