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ベランダガーデニングは初心者におすすめです!コツや方法と注意点とは?(2)

植物にとっての日照時間の大切さを理解しましょう

植物の中には太陽の光が必要なものが多くあります。
日光が必要な植物の代表格としてはガーデニングの王様であるバラが挙げられます。ほとんどのバラは一日最低6時間の日照時間が必要だと言われています。
また、春夏の草花でメジャーな「ペチュニア」も日の光に反応して開花しますので、日長が短い冬期はなかなか開花をしてくれません。

日本では春分の日~秋分の日までの間は、昼が夜より長く、つまり太陽が出ている時間が12時間以上あります。「日光が6時間当たる必要がある」と言ってもその半分の時間でいいわけですから、ベランダがよほど極端な方角を向いてなければ大丈夫だと思われるかもしれませんが、実際はなかなか簡単なことではありません。

もし、西側を向いているベランダの場合は午前中の光はほとんど当たりません。「日照時間が6時間以上」であっても、そのほとんどが西日である場合、植物が育つ環境としては非常に過酷な状況です。

最近の日本の夏が暑すぎるため、西向きのベランダでは午後の強力な陽射しでベランダが焦熱地獄になってしまい、育てている植物は耐え切れず枯れてしまうことが多々あります。

オーニングやすだれなどで陽射しを防ぐような工夫をしても、今度は風通しが悪くなるためベランダが蒸れてしまったり、また、そもそもの日照時間が不足してしまいます。

それよりは、ほとんど日があたらない北向きのベランダの方が暑くならないだけ西向きのベランダよりはよほどガーデニングに向いています。日陰でも育てられる植物はたくさんありますが、激しい夏の西日と高温に耐えられる植物はほとんどないからです。

また、 日本のマンションのベランダは、部屋の中および洗濯物が干されるベランダの上半分への陽射しについては考慮されていますが、それ意外の箇所への陽射しはむしろ遮るような構造になっています。

ベランダ内の床位置への日当りはほとんどの場合において必要なく、そこに日が当たっても照り返し等で室温上昇につながりますし、外からのプライバシーの問題もあるため、一般的にベランダの下半分については壁状の構造にして外から見えないようにする事が一般的です。

例えば、バラや睡蓮鉢は、大きさや重量を考慮すると床近くに置く事が多くなると思いますが、この場合南向きのベランダであってもほとんど日が当たらなくなってしまいます。それらの植物をベランダで育てる場合には、置台等を用いる事で床から高く持ち上げるような工夫が必要になってきます。台を使用する事で、
通気性もよくなります。

そして周囲が壁で覆われている構造のベランダの場合、どうしても風通しが悪く熱や湿気がこもりやすくなります。鉢の湿気が抜けにくく、さらにそこに熱がこもれば植物の根に致命的なダメージを与えることになってしまいます。

安全面における注意点

綺麗に咲いた花を多くの人に見てもらいたいと思ったり、ベランダ内を広く使いたいからであったり、あるいは日差しを確保するため等の理由でベランダの外側にハンギングバスケット等を飾ることは危険な場合があります。

ベランダの外側で植物を育てていると、水遣りの水や鉢からこぼれ落ちる土や枯れた花や葉が下に落ち、それがトラブルにつながる可能性があります。最悪の場合は鉢自体が落ちるかもしれません。場合によっては、人命に関わる重大な事故につながる可能性もあります。

できるだけハンギングバスケット等は、自室側に飾り楽しむ様にしましょう。

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