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ガーデニングビギナーさんのための庭造りためのコツ【3月の作業リスト】

春のガーデニングシーズンの前の必要な作業とは?

桜の蕾も日に日に膨らみ、春の足音が一歩ずつ近づく今日この頃。
「今年の春は、花壇づくりに挑戦してみようかな…」と思っている方々には、ぜひチェックしていただきたい「春になる前に準備しておくといい園芸作業の第一
歩」をご紹介します。
庭に花壇エリアを作るか、鉢植えやプランターなどで気楽に楽しむか迷っている方も、「前準備で冬にはこんなことをするのね」という参考にしてくださいませ。

①暖かくなる前に小さな草を抜いておく

冬の間は何も生えていなかった様に見える地面も、いつの間にか花壇のすき間や伸びてくる雑草舘。「まだ大丈夫」とそのまま放置しておくと、春から夏にかけて雨後の筍の様に急激に成長してしまう種類もあります。
どんなに繁殖力が強い雑草でも、気温が低く乾燥していて日照時間の短い冬は葉の部分が枯れて、根の力も弱まっています。

雑草取りのポイントがこの「根が弱っているときに片付けておく」ということ。
春になればどんどん根が成長し、深く強くなってしまいます。そうなると、簡単に手で引っこ抜く程度ではきれいに抜けません。
スコップや除草すきで土の表面から5cmくらいの深さまで掘り起こさなくてはならなくなります。さらに、根が強いため、葉の部分を切っただけではまたすぐに伸びてしまい、葉が切れてしまったことにより分枝力も強くなり、ますます繁茂してしまいます。

また、枯れた草には「種」が残っていることもあります。雑草の種子は小さく、ほとんど肉眼ではわかりません。種子を飛ばして、次の世代へとつなぐ力も旺盛です。
「腐葉土や堆肥などの土壌改良剤の代わりになるかな?」と抜いた雑草を放置しておくのはやめましょう。
特に、鉢などに枯れた葉や根をそのままにしておくと、病害虫の原因となることもありますので、完全に乾かしてから土に埋め戻すかそのような場所がない場合は土を落としてから可燃ごみで片付けましょう。

 

②「土づくり」が綺麗で健康な花を長く咲かせる基本!

冬のガーデニング準備の最重要項目と言っていいのが土づくり。
バラなど、ガーデニング上級者向けの花を植えるのであれば、寒肥といって
寒い間に必要な作業をする時期です。
まずは初心者向けの手入れがしやすい草花だけを植える場合でも、元気に長持ちさせるための基本の作業からスタートしましょう。

*地植えの場合
品種改良がすすみ、冬でも花を咲かせる種類の植物のバリエーションが毎年増えているため、温暖な地域は1年中何かを植えておきたいですね。
しかし「土をおやすみさせる」という意味で、冬の間は何も植えずに春に向けての準備をするのもオススメです。何も植えていないときだからこそできる花壇の土の改良方法があるからです。
それが「天地返し」と言われる土作りの方法です。花壇の土を深めに掘り返して、下層部の土を地上面に出して寒さに当てる作業のことを言います。
例えば種を植えるときに土を耕す場合は、植える植物の種類にもよりますが表土から15~30cm程度です。天地返しの場合は、20~30cm程度を目安に、大型のショベルで大きく掘り返します。ちいさなスコップで、すこしずつ掘り返す作業ではありません。
また、地表近くの土と深いところの土がなるべく混ざらないよう、「位置を入れ替える」作業だと考えてください。

一般的に専門の造園会社が新しい場所に花壇造り行った場合、最低30cm程度の深さに元の土をすきとります。その上にパーライトという軽石を5cm、粗目の土を5cm敷きます。これは水はけをよくするためです。
さらに、植物の生育に適した土(黒土・腐葉土を混ぜたもの)を入れる深さは15~20cmほどです。天地返しでパーライトや粗い土をかえす必要はありません。
天地返しの目的は、土を寒さにあて冷たく乾燥した空気にさらすことで、病害虫の駆除と病原菌の太陽光で殺菌をしておくことです。
この作業は冬の出来るだけ寒く、雪が積もっていないときに行なうと効果的です。

綺麗で健康な花を長く楽しむ為には、この様な地道な作業も必要なのです。

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